鉛中毒について

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日時
2017年6月20日 火曜日
14:00~16:00

場所
尼崎商工会議所 5階 501室

カテゴリー


講 師:兵庫産業保健総合支援センター 産業医学担当 相談員 井口 弘(いぐち ひろし)氏

内 容:Pb(鉛)は古代ローマ時代の支配層の貴族文明が崩壊滅亡したのは、貴族層社会が鉛中毒に陥ったことによると、古代ローマ文明に関する現代の研究者や学者達は語っている。

日本の古い文化に於いても、鉛は奈良の大仏製造で多くの鉛中毒者が発生したと云われている。

古来、鉛は軟かい、比較的溶融温度が低い金属として取り扱い易く、利用されてきた歴史がある。かつては新聞、書物の印刷や作製は活字によって行なわれてきた。活字は鉛を主成分とする印字金属体である。印刷においては必要不可欠なものであった。その活字作製にともなう鉛の溶融で新聞社等においても鉛中毒が発生していた事実が太平洋戦争、即ち第二次世界大戦後においてもある。また稀な中毒事例として、銃弾に鉛が使用されていたがため、銃弾の体内残留による鉛中毒事例もある。

近年、鉛壁が防音、防振を目的として、コンサートホール、劇場等で実用されている。このような所で火災が発生すれば、どうなるのか疑問が残る。また塗料として鉛含有色素が色々と利用されている。このように現代においても、鉛曝露をうける危険性はふんだんにある。

鉛曝露による乳幼児の知的発達障害は、かつては問題であった。内燃機管燃料として有鉛ガソリンが利用されていた時代があった。その当時、ニューヨークの下町貧民街で暮すことを避けられなかった貧民層の乳幼児は知能低下の頻度と割合が多いと歴史上明らかにされている。また日本に於いても、旅芸人の母にもつ乳幼児は白粉を塗った乳房より授乳をうけ、母乳以外の白粉を母乳と共に吸引することなり、鉛脳症等の中毒になったと言い伝えられている。

鉛粉塵や鉛蒸気を職業的に吸入するバッテリーや蓄電池製造再生工場の従業医は鉛中毒となり、貧血に陥った。鉛は体内に吸収されれば、骨に沈着する。赤血球は骨髄で産生されるが、骨髄を形成している骨に鉛が沈着するため、赤血球中の血色素生成に鉛は支障を惹起し、低色素貧血を来すこととなる。この鉛貧血の発生機序について詳細な考察を考え、説明したく思います。

定 員: 30席(残り22席)

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